大学院案内

大学院生募集

本教室では、これからの看護・医療に根ざした研究や国際的な活躍を目指す院生を募集しています。
大学院(博士前期課程・後期課程)では看護学、救急領域における看護、周術期看護、移植看護、看護師のメンタルヘルス、看護教育などを広くテーマにしています。
これらの領域に興味がある方をお待ちしています。
大学院の出願期間や手続き等わかりにくい部分がありますので、
入学希望の方は、下記までご遠慮なくご連絡ください。
また、大学院での研究内容の事前相談等も受け付けております。

問い合わせ窓口

E-mail:

大学院生の声

 私は、がん化学療法看護認定看護師として3年活動した時期に、認定看護師としてさらにスキルアップしたいと考え修士課程への進学を決めました。大学病院で働きながらの大学院生生活は無我夢中で、修士課程で研究手法を学んだものの力不足を実感し、もっとじっくりと一から研究に取り組みたいと考えて博士課程に進学しました。

 博士課程では、自分の専門とする化学療法看護の領域で、対処方法が未確立の副作用症状に対する看護介入を検討したいと考え「化学療法を受けている乳がん患者の味覚障害に対する看護師の介入効果」を研究テーマにしました。長く臨床で経験を積んでいても研究となると別で、研究活動を通して自分の知識がいかに偏っていたかということに気づかされました。実力のなさに行き詰まったり落ち込んだりで、挫折しそうになることが幾度もありましたが、その都度、先生方の力強い励ましと適切なご指導により論文を投稿することができました。しかしながら、論文作成段階になって計画書作成当時には気づかなかった不十分さが明らかになり、また論文投稿の過程においても自分の未熟さを痛感し、全ての過程を経てやっとスタートラインに立てたという思いです。苦しい思いもしましたが、大学院でなければできない研究への取り組みは貴重な経験で、振り返ってみると充実した時間でした。

 臨床の場には解決方法が見いだせない多くの課題があり、研究テーマが溢れていますが、臨床現場の看護師は看護研究に対する苦手意識を強く持っています(事実私もそうでした)。研究は決して苦痛なものではないこと、臨床の場にいるからこその研究の大切さ、そして研究疑問を解いていく達成感と楽しさを周囲の看護師さんに伝えたいです。大学院終了後は看護師として患者さんに寄り添うことはもちろんのこと、患者さんの抱える苦痛を軽減するために看護師は何ができるのか、大学院での学びを忘れることなく探究し続けたいと思います。

(R1博士後期課程卒:浅野 早苗)

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